平岡三保子の情報ページ        Hiraoka Mihoko

Sahitya Akademi Fellowship
ニューデリーにインド国立文学アカデミーがある(サヒトゥヤ・アカデミー)。この研究機関には海外の研究者を招聘するfellowshipがあり、この度光栄なことにそのお招きに預かることとなった。来年こちらの都合に合わせて3ヶ月ほどインド政府持ちで特別研究員として渡航・滞在・研究ができる。ありがたいことである。この制度は正式にはAnanda Coomaraswamy Fellowshipというが、偶然か必然か私の研究は学生時代、彼の著書から出発している。
ちなみに過去日本人で招聘されたのは社会人類学者の中根千枝氏と作家の山田真美氏。私は三人目ということになるが、奇しくも女性が続いている。
プーナ大学に留学してからすでに25年(つまり四半世紀だ!)。その後は生活のため長期で1ヶ月滞在が限度であった。
来年は落ち着いて充電して来ようと思う。
喜んでいると息子に「まだ勉強する気があるのか」とからかわれた。
まだ、あります。
| 研究の周辺 | 00:47 | - | - |
新刊案内:『インド仏教石窟寺院の成立と展開』(山喜房佛書林,2009年2月26日)
最後に投稿してから一年近くも経ってしまった.表題著書出版のため,本当に余裕のない一年であった.この10年間に遺跡調査をしながら書きためてきた,インドの前期仏教石窟に関する論文を中心にまとめた学位論文に手を加えたものである.幸い,2008年度の学術振興会出版助成金を受けることができたため出版の運びとなったのだが,それと引き替えに年度内出版というデッドラインを延長することができなくなった.締切にルーズな私としては大変きつい仕事であった.しかしこのような強制的な締切がなければ,ずるずると先延ばしをして一生涯出せずに終わっていたかもしれない.ぎりぎり2月末に上梓できた時の安堵は大きなものであった.同時に不勉強で至らない部分に対する遺憾な思いも多々残ったが,研究の更新はエンドレス.通過地点を確認する作業と割り切って諦めることにした.出版に際しては東大赤門前の山喜房佛書林の淺地社長が快く引き受けて下さったので,出版作業については全く問題なく,大船に乗った気分で済ますことができた.ちょうど50歳という節目に学位論文が出版されたことも印象深い出来事となった.
| 研究の周辺 | 00:00 | - | - |
「ラーマーヤナ」展
今春からNHK文化センター講座「インド神話の世界」で『ラーマーヤナ』を取り上げたため,関連書籍を読み始めた.絵画資料(中世ミニアチュール中心)を探すうち,ちょうどBritish Libraryにて「ラーマーヤナ展」を開催するとの情報を得た.オープニングの5月14日を待ってBLオンラインショップでカタログを注文した(ハードカバー1冊25£).メーワール派サヒブディンとその工房による美しい写本挿絵を多く収録した,待望の一冊である.会期は9月14日まで.残念ながら私個人は訪問できそうにない.ちなみに絵入りカードケースなどのミュージアムグッズを同梱注文したのだが正直,お粗末でがっかりした.
 その後さらにスイスのリートベルク美術館でも「ラーマとシーター展」を開催しているという情報が入った.ホームページを見ると,展示の仕方もなかなか凝っている.こちらは6月29日から9月28日.「ラーマーヤナ」の当たり年!?幸いこちらは学芸員に知人がいるためカタログを依頼した.今夏の渡航はインドでなくヨーロッパにすればよかったかな.とにかく教室ではホットな話題を提供できそうである.
| 研究の周辺 | 02:30 | - | - |
「ガンダーラ美術とバーミヤン遺跡展」
 昨年末より静岡県立美術館で始められた上記特別展が3月で終わる.その充実した内容は,恩師である宮治昭館長自らがかなり直接的に手がけられ尽力された賜物である.今回は特に日本のコレクター所蔵品中心とあって,初見のものが豊富.阿含宗,真如苑などの宗教団体が質の良いものを数多く所蔵している点に目を見張らされた.カタログにはバーミヤンの遺跡配置図,平面図,描き起こし図,遺跡保存事業報告も含まれ,資料的価値が非常に高いものとなっている.ちょうど海外研究者への手みやげにも効果的だと考え,10冊も買い占めてしまった.
 最初に展観したのは12/27のオープニングの記念式典日であったが,予想以上に招待客が多く,名大宮治門下の顔ぶれも揃っていたため,この日は見るよりもむしろ来場者と喋っている時間の方が長かった気がする.音楽デザイン担当のタケカワユキヒデ氏も来賓として会場におられたが,ミーハーぶりを露呈するのもいかがなものかと逡巡するうちサインを貰いそびれてしまった.彼が手がけた民族音楽系BGMは品良く抑制が効いていて,大いに好感が持てた.宮治先生は取材と接待で声を嗄らしておられた.本当にご苦労さまでした.
 2度目は2/3,名古屋から「葵美術グループ」の会員の方々を御案内してのこと.ちょうどこの日にイベントの一環として「ガンダーラ 天上の音律」と題するジミー宮下さんのサントゥール(百弦琴)コンサートをアレンジさせて頂いたので(ついでにMCもちょっぴり),こちらの鑑賞が中心となった.ジミーさんの演奏は素晴らしく,いつ聴いても心を高揚させてくれる.行きのバス内では美術館に近づいたのも気づかずに夢中で話(一応講義と銘打って)をしており,喋る方も音楽鑑賞の方もノリノリであった.葵の会の皆さん,お疲れ様でした.
 3度目はようやく調査として訪れた.これは閉展間もない頃.三ヶ月の展観期間中にかなりの入場者数を記録したもよう.おめでとうございます!静岡県美の学芸課長E氏は学部以来の友人で,調査後焼酎と共に久しぶりに歓談できた.

 この美術展は4月からは福岡アジア美術館で(4/10〜5/18),5月末からは福井市美術館で(5/28〜7/6)回覧される.静岡で見そびれた方は是非,この機会にご覧いただきたい.

 ところで静岡県美では宮治先生の調査手帳を公開していて一部で(特に女性研究者の間で)話題になっていたが,あの手帳も福岡・福井を回るのだろうか.私としてもインド調査に随行させて頂く度に目にしてきた,愛着のある「傑作」である.


 サントゥール演奏家 ジミー宮下さんのHPはコチラから
| 研究の周辺 | 03:00 | - | - |
「シルクロード・奈良国際シンポジウム2007」
なら・シルクロード博記念国際交流財団を中心としたシンポジウムが開催された。今年度は「国際インド交流年」ということでテーマは「インド世界への憧れ〜仏教文化の原郷を求めて」とされ、奈良県新公会堂などで発表が行われた。

12月8日(土)宮治昭先生をコーディネーターとした専門セミナーの二日目、
A.P.Jamkhedkar先生を無事ムンバイよりお迎えし、案内係と通訳係を仰せつかった。また最後の総合討論の場で石窟寺院と美術の重要性についてコメントさせて頂いた。

12月16日(日)東京有楽町朝日ホールでの公開セミナーでもA.P.Jamkhedkar先生(平岡通訳)、西川幸治先生、宮治昭先生、永ノ尾信悟先生、佐々木閑先生による「仏教の未来と共生」と題した有意義なパネルディスカッションが行われた。
来年度、報告書刊行予定となっている。
| 研究の周辺 | 17:52 | - | - |
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